JA独自の食農教育支援事業が評判 小学校の食農教育活動に最大3万円を助成

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 JAたじまは令和4年度から、小学校を対象とした食農教育等応援事業を始めています。学校単位で行う食農教育や環境保全教育に関する活動費用を、最大3万円助成します。令和5年度はJA管内の小学校57校のうち、15校が事業を活用。JAは若い世代への食農教育に注力し、地域活性化を目指しています。

 JAが同事業に着手したきっかけは、平成20年度から始まった同事業の元となるJAバンク兵庫「小学生の環境保全教育応援事業」が、20年度に新型コロナウイルス感染症で、取り組みを中止したことです。これを受け、JA管内の小学校の間で「同じような助成事業がJAでできないか」と多数の声が上がっていました。

 そういった要望に応え、令和4年度から同事業をスタートしました。小学校はJAに活動計画書を提出し、助成を申し込みます。JAの承認後、小学校で活動を行い、児童らに活動紹介資料として授業の一環で壁新聞を作成してもらいます。壁新聞は最寄りのJA支店に掲載し、来店客のほか、保護者等の若い世代との交流を図っています。来店者からは「孫が作ったから見に来た」「小学校で頑張っている様子が分かってうれしい」など喜びの声が上がっています。






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 養父市立関宮学園は、初年度から今回の事業を活用。全学年で学年ごとに、米やサツマイモ、ゴーヤ、カボチャなど、さまざまな品目を栽培管理しています。理科や総合的な学習の時間を使って、植え付けや収穫だけでなく、日々の管理作業も行います。お米の栽培指導は地元農家が協力し、学校や地域ぐるみで食農教育に力を入れます。苗や肥料代で年間5万円以上かかるといい、同学園の川西正樹教頭は「費用を工面するのに苦労していた。JAのおかげで食農教育が継続してできている」と感謝を述べました。