調理製菓専門学校でJA食材を使った商品開発 コンテスト形式で開催

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 特産物の販路拡大を目指すJAたじまは131日、神戸国際調理製菓専門学校(神戸市)と協力して、同校学生を対象とした商品開発授業を初めて開きました。学生らは、JA特産品の県産和牛「但馬牛」や米を主材料に、カップで提供する対面販売メニューを考案。JAでは今後、レシピを活用し、たじまんまなどでの商品開発に役立てたい考えです。

 同校で運営する学生カフェで、数年前からJAのブランド米を使用していたことがきっかけで、JAは同校と協力して昨年10月に、ブランド米「コウノトリ育むお米」などについて出前授業を開催。今回の授業も、JA 農畜産物の認知向上や販路拡大を目指すほか、商品開発を通じ、地産地消の意識を持つ料理人を育成することもねらいの一つです。

 同校の調理&製菓学科Wライセンスコース2年目の19人が参加。審査員はJA職員5人が務め、見た目や味のほか、商品化するために大切な提供時の作業効率などを評価しました。オリジナル商品と韓国風の2つがテーマで、5チーム10作品の中から、それぞれ「但馬牛特選温寿司」と「但馬ビーフごちそうキムチチゲととろけるチーズニラ玉丼のコンボ」が1位に輝きました。受賞者らは「普段使わない食材で戸惑ったが、但馬牛の良さを表現できた一品になった。ぜひ商品化してほしい」と笑顔で話しました。

 審査委員長を務めたJA営農生産部の小西明彦部長は「短い準備期間にもかかわらず、どれもクオリティの高い作品で感心した。商品化できる展望が広がり、但馬地域の名物になることを期待している」と振り返りました。