JAL客室乗務員が酒造り体験プログラムの最終回迎える JJエリアエンター但馬

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 JAたじま管内で第1次産業をもとにした地域活性化を目的に活動しているJJエリアセンター但馬は227日、日本航空(JAL)客室乗務員が実証・体験している日本酒造り体験プログラムの最終回(全4回)を開きました。同プログラムの実施に向け、準備が整いつつあります。

 同プログラムは、香美町香住区小原の酒造会社・香住鶴に年4回訪問し、酒造りの流れを学びます。

 昨年5月からプログラムに携わってきたのは、JAL西日本支社の上杉遥菜さん。客室乗務員の資格を維持しながら地域に移住し、経験を生かして地域資源を活用したコンテンツの創出や商品開発を行う「JALふるさとアンバサダー」も務めます。

 上杉さんはこれまで、5月に田植え、9月に稲刈り、11月に日本酒の仕込みを体験してきました。

 最終回となったこの日は、酒瓶に貼るオリジナルラベルを作成しました。ラベルには「鶴のしずく」の文字。上杉さんは「『香住鶴』と『日本航空』のつながりから『鶴』、日本酒が一滴一滴大事に作られていることを表現した『しずく』から名付けた」と思いを込めました。そのほか、自身が収穫した酒米が「酒母」として仕込まれる様子や、昨年11月に「櫂入れ(かいいれ)」をした新酒の蔵出しも行いました。最後には酒造会社・香住鶴の福本和広代表取締役から参加者第1号として修了書を受け取りました。

 「重労働でありながらとても繊細な『酒造り』の魅力を知ることができたのは、客室乗務員として但馬地域の魅力を広めるきっかけとなった」と話す上杉さん。参加者にはプログラムを通じて、「地域の人との結びつきを感じてほしい」と期待を込めました。

 同センターでは、この4回の訪問を踏まえて体験プログラムを造成・販売し但馬ファン拡大を図ります。詳しくは、農協観光「e-たび日和」のホームページへ

 JAたじまと農協観光、JAL20233月に、地域活性化を目的にパートナーシップ協定を締結しました。その一環で、同センターが同年4月に開設されました。同センターでは今回のような企画のほか、但馬地域への誘客や援農につながる事業展開などを行います。