児童が収穫した伝統野菜「八代オクラ」 給食に登場

2017.09.07

170904yasiro1.jpg 日高農産物直売所出荷部会の吉岡亮さんの畑で9月4日、地元の豊岡市立八代小学校の児童らが学校給食に使おうと伝統野菜「八代オクラ」を収穫しました。八代オクラは翌日の給食に「おくらのお浸し」として登場。豊岡市内8つの小中学校で1,700人が伝統野菜を味わいました。初めて八代オクラを食べた同校3年生の下垣颯士くんは、「普段食べるオクラより大きくておいしかった。次の給食も楽しみ」と話していました。

 八代オクラは豊岡市日高町の八代地区で自家消費用として50年以上前から作られてきました。流通しているオクラは5角のものが一般的ですが、八代オクラは8角以上のものが多い。太くて大きく、うぶ毛が少なく食べやすいのが特徴です。

 170904yasiro2.jpg同部会では生産した農産物を、地産地消を推進する豊岡市立日高学校給食センターに供給しているほか、地元のスーパーなどで販売しています。今回、県の県産農林水産物学校給食利用促進事業を活用して、児童らが栽培を体験し給食に提供することで、地域の伝統野菜を知って野菜を好きになってもらおうと企画しました。

 全校生35人は南和美同部会長や吉岡さんの指導で、6月に150本を定植。4日には収穫の仕方を教わったあと、大人の背丈ほどに伸びた茎を曲げて手元に引き寄せながら、食べ頃の10cm前後のものをはさみで切り取りました。給食センターには、児童が収穫したものと合わせて40kgを納品しました。南部会長は「野菜を作る苦労や収穫の喜びが伝わればうれしい」と話し、吉岡さんは「伝統野菜の魅力を伝え守っていきたい」と話していました。

 170904yasiro3.jpg今後も八代オクラは、19日に「おくらのスープ」、26日に「おくらのおかか和え」として8校の給食に提供されます。