セリ市

すくすく草育ちについて

「すくすく草育ち」とは?

和牛はもともと、主にその土地の牧草やワラなどを食べて生きてきました。しかし、1970年代になると、大きく育ちやすいことなどから、トウモロコシ、大麦などのたんぱく質や炭水化物、脂肪などがたくさん含まれる「濃厚飼料」が与えられるようになりました。そのおかげで見栄えはよくなったものの、肥満気味などの子牛が目立つようになったのです。
そこで、肥満を防ぎ、胃が丈夫で体の健康な子牛を生産するために、牧草などの繊維が多く含まれる「粗飼料」を多く与える取り組みを始めました。この取り組みをマニュアル化し、このマニュアル「粗飼料多給マニュアル」に沿って飼育された子牛に、「すくすく草育ち」と命名して出荷しています。丈夫であることはもちろん、重量や肉質の面でも優れた点が認められており、取り組みが広がっています。

「すくすく草育ち」粗飼料多給マニュアルの目的

  • 1.購買者の好む健康な子牛を出荷する
  • 2.発育良好(過肥)でなく)で、胃袋のしっかりした子牛を育成する。

「すくすく草育ち」認定の条件

  • 1.粗飼料給与量は、基準表の数値以上とする。
  • 2.濃厚飼料給与量は、4か月令以降基準表の数値以下に制限する。
  • 3.体高は、全国和牛登録協会・正常発育曲線2以上とする。
  • 4.産次は10産以内とする。(ET産子は例外)
  • 5.出荷は原則として去勢は210日令以上~270日令以下とする。
  • 6.出荷は原則として雌は210日令以上~285日令以下とする。
  • 7.毎月飼料給与量を記帳し、出荷時に子牛育成管理履歴を提出する。

「すくすく草育ち」の表示方法

  • 1.粗飼料多給マニュアル取り組み牛は、市場名簿に「すくすくマーク」で表示する。
  • 2.市場当日、栄養度チェックを行い、栄養判定「6」以下は合格牛として額章を装着する。