但馬牛子牛せり市 子牛平均90万1,476円 4市場ぶりに90万円超え 兵庫・但馬家畜市場
JAたじまは10月8日、ブランド牛「但馬牛」の子牛せり市を養父市のJA但馬家畜市場で開きました。
雌牛と去勢牛を合わせた1頭平均取引価格は90万1,476円(税抜き)で、前回の9月市(85万2,368円)と比べて4万9,108円相場を上げ、令和7年5月市以来、4市場ぶりに90万円を超える結果となりました。
全国的な子牛の上場頭数減少により平均取引価格が上昇している中、同市場では来場者数が9月市から増加傾向にあり、引き合いが強くなったことが価格上昇につながったと考えられます。特に但馬牛は全国の肥育農家から高い評価を受けており、良質な子牛を確保しようとする動きが強まっています。
10月市には県内の繁殖農家が雌牛127頭、去勢牛169頭の計296頭が上場しました。養父市の太田克典さんが上場した、父に「丸若土井」、母の父に「千代藤土井」を持つ雌牛が、最高価格の250万8,000円(税抜き)で取引されました。総販売高は2億6,683万7,000円(税抜き)となりました。
JA畜産部の杉岡浩部長は「県内外から多くの購買者の皆さまにご来場いただきありがたい。酷暑の影響を感じさせない発育良好な牛が揃ったことに加え、最近は特に県外からの購買者も増え、平均価格を押し上げている。次回の11月市にも期待したい」と話しました。
当日は養父市立養父小学校の2年生8人が生活科の時間に但馬家畜市場を訪れました。朝来家畜保健衛生所の職員から説明を受け、牛のつなぎ場やせり場内を見学しました。
次回は11月12日に開催予定です。