酒造好適米兵庫北錦 増産に向け意思統一

 浜坂兵庫北錦生産部会は1月31日、平成29年の総会を浜坂支店で開きました。全国的に酒造好適米の作付が減産される中、同部会では29年度、地元の酒蔵との連携を一層強めてさらなる増産を目指します。28年度より作付面積を拡げ、30t増の237tの生産目標を掲げました。

 同部会が生産する酒造好適米「兵庫北錦」は、大粒で心白が大きいのが特徴です。同部会では28年度、美方郡新温泉町浜坂地区の生産者68人が、約207tを出荷しました。

 総会には、部会員のほか、取引先の酒蔵の香住鶴株式会社、行政、JA全農兵庫やJAたじま役職員ら約50人が出席。JAの友田達也常務理事が、「水稲全体の作況が厳しい中、生産者の努力で兵庫北錦は作柄良く、販売も順調。29年度の目標に向け、生産者一人ひとりが作付計画を見直して増産に取り組もう」とあいさつしました。

170131kitanisiki1.jpg また、JA全農兵庫職員が国内と海外の酒造好適米をめぐる情勢を報告。香住鶴㈱の福本芳夫代表取締役は、地元のお米にこだわった酒作りのために、高品質な兵庫北錦の生産を呼び掛けました。

 出席者らは、「オール1等米を目指すこと」「適期刈り取りを励行すること」「契約先に良質な兵庫北錦を届けること」を掲げたスローガンを全員で唱和し、29年度の栽培に向けて意思を統一しました。

 

 同部会の坂本凱章会長(写真)は、「28年度は品質、収量ともにまずまずの出来だった。実需者の期待に応えられるよう、安全・安心でより高品質な兵庫北錦の生産に尽力したい」と意気込んでいました。