シェフら豊岡ぶどう産地を訪問 生産者と意見交わす

 「豊岡ぶどう」を生産するJAたじまの葡萄部は8月18・19日、株式会社サザビーリーグ(東京都渋谷区)が運営する洋菓子店パティスリー キハチのシェフら社員を産地に招き、豊岡市内のブドウ園を視察しました。

170818kihachi.jpg シェフらが産地を訪れるのは今年で3年目です。シェフらは、生産者の園地を回り、商品に使うブドウを実際に見て規格や品質などを確認。今季の生育状況や出荷の見通し、商品に使えそうな品種の提案など、生産者とさまざまな意見を交わして生産の現場を体感しました。

 同社パティスリー キハチの森裕貴シェフは、「現場を見て生産者と話すことで、品質向上への努力やブドウの生産への熱意を一層強く感じた。洋菓子を作り消費者に届けるとともに、産地で感じたことも伝えていきたい」と話していました。

 同部の関光明部長は、「天候不順による生育への影響を心配したが、現在の生育はまずまず。産地で実需者と意見を交わし、栽培管理に生かして、期待に応えられる豊岡ぶどうを届けたい」と話しました。

 同社は、平成27年9月にパティスリー キハチ東大島店で開いたスイーツマルシェで、豊岡ぶどうを使った商品を当日限定で販売。28年には販売期間と店舗を拡大し、本格的に販売を始めました。今年は、同部員が生産する「シャインマスカット」と「安芸クイーン」を使い、「季節のロール シャインマスカット」と「ぶどうのグラスショート」の2種類を、首都圏の8店舗で販売します。ロールケーキは10月15日まで、グラスショートは10月末までの季節限定。