「朝倉さんしょ」ブランド一層強化へ

171109asakurasannsyoseisannsyataikai1.jpg JAたじまの朝倉さんしょ部会は11月9日、生産者大会を養父市八鹿町朝倉の同JA総合営農センターで開きました。大会には、部会員、JA役職員や行政関係者ら約120人が出席し、平成29年度の出荷や販売の実績、部会の活動などを確認。30年度は、「但馬ブランド"朝倉さんしょ"」を合言葉に、さらなる品質の向上と収量の安定化を図り15㌧以上出荷すること、栽培を通じて生涯現役農家を実践し活気ある産地づくりをすること、伝統ある「朝倉さんしょ」を但馬地域のブランドとして全国へ発信することを決めました。

 古くから良質なサンショウとして知られる「朝倉さんしょ」は、養父市八鹿町朝倉が発祥の地とされています。鮮やかな緑色で、果房と粒が大きく、さわやかな香りとくせのないやわらかな辛みが特長です。同部会では29年度、但馬全域で生産者494人が約1万2,000本の朝倉さんしょを栽培し、28年度より600㌔増の12㌧を出荷しました。しかし、消費者への認知度の高まりから需要は年々と増えていて、生産が追い付いていないのが現状です。30年度は昨年度に引き続き、栽培講習会の開催、高品質のまま出荷できる集荷体制の確立、イベントでの販売促進など、JAや行政との連携を密にし、「朝倉さんしょ」のさらなる普及、拡大に努めます。

 同部会の福井悦雄部会長は、「昨年度より販売単価が上がり喜ばしい。今後も良質品の栽培で、他に負けない、産地づくりをしていこう」と強く訴えました。同JAの尾﨑市朗組合長は、「朝倉さんしょは内外でも非常に高い評価を得ている。消費者の期待に応えるためにも、今後も生産拡大に努め、朝倉さんしょブランドを広めていこう」と話していました。

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 大会ではこのほか、今年7月に開いた品評会で、特に優秀な生産者として選んだ上位7人を表彰しました。JAや行政関係者らが、粒揃い、房の大きさや重さなどを審査し、最優秀賞の但馬県民局長賞に豊岡支部の木戸敏之さんを選びました。品評会は生産者の栽培意欲と栽培技術の向上を目的に開催しています。 

写真・・・代理で賞状を受け取る、木戸敏之さんの父 孝嘉さん

  そのほかの受賞者は次のとおりです。

【優秀賞】

全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞=米田鉦延さん(養父支部)

たじま農業協同組合組合長賞=野間営農組合(朝来支部)

豊岡農業改良普及センター所長賞=大植克弘さん(豊岡支部)

朝来農業改良普及センター所長賞=日原榮さん(朝来支部)

新温泉農業改良普及センター所長賞=東達雄さん(みかた支部)

JAたじま朝倉さんしょ部会部会長賞=徳網武男さん(豊岡支部)