たじまりんどうのさらなる普及へ役割を明確化

 「たじまりんどう」産地化プロジェクトチームは11月30日、今季の出荷反省会を総合営農センターで開きました。生産者と同プロジェクトチーム関係者らが、出荷の振り返りと今後の課題や改善点を検討しました。

 反省会では、規格の認識や調製の仕方が生産者で異なる点や、日焼けや排水など栽培での対策などを協議。情報の共有化を図り、作業の時期に応じた講習会や目揃え会などを充実することを決めました。

171130rindouhanseikai.JPG また、市場などへのたじまりんどうの認知度を一層高めるため、リンドウ生産者、株式会社姫路生花卸売市場、株式会社やぶの花、兵庫県、JAたじまとJA全農兵庫で「たじまりんどう生産協議会」を設立。㈱姫路生花卸売市場が販売や配送を、㈱やぶの花や兵庫県が栽培指導を中心に行い、生産者は栽培に尽力するなど、役割を明確化。JAは栽培指導をはじめ、資材の供給、精算や荷受けなど生産者の対応を中心に、生産者の意見や要望を関係機関につなぐ役割を担います。同協議会の初代会長には、養父市大屋町でリンドウを生産する高木規之さん(写真)が就き、産地化に向けた決意を示しました。

 高木会長は、「プロジェクトチームから各生産者へのトップダウンでなく、生産者同士の横の繋がりを強めたい。生産者同士や関係機関が、情報を共有したり栽培の相談をしたりして、たじまりんどうを一層普及していこう」と意気込んでいました。

 JA特産課の中村成之課長は、「但馬でリンドウを生産していることをもっと周知したい。営農生活センターの営農相談員を中心に、新たな仲間への声掛けなど普及に努めていく」と話しました。

 JAでは、㈱やぶの花、JA全農兵庫、兵庫県と協力して平成28年度、「たじまりんどう」産地化プロジェクトを始動。生産者を募って栽培を始め、初めて収穫を迎えた今年度は7月中旬から8月末までで2万1,590本を出荷しました。