次年度の水稲栽培に向けて講習会で作業を確認

180314hurusatotajima.jpg JAたじまのふるさと但馬米みかた支部は2月14日、平成30年産米の栽培に向けた講習会を浜坂支店で開き、生産者ら約30人が、肥料や農薬の昨年度からの変更点、農機具の安全な使い方について確認しました。

 「ふるさと但馬米」は、有機質肥料や環境に配慮した農薬を用いて栽培する安全で安心な特別栽培米コシヒカリ。生産者、㈱神明をはじめとする流通関係者、全農兵庫や同JAが一体となり普及、振興しています。同支部では29年度、美方郡内の生産者221人が約110㌶で栽培し、388㌧を出荷しました。

 講習会では、同JAの職員が、肥料に含まれる有機質の割合を見直し、従来品と同じ効果で低コスト化したことを説明しました。また、中干し時期に、地表の干し過ぎによる水不足が原因で除草剤の効果が弱まり、雑草が多く生えているほ場が多数見られたことを報告。中干しは、地表に小さなひびが入り、足跡が軽く付く程度に行うよう注意を促したほか、除草剤を効果的に使用するために、代かきは丁寧に行うこと、散布から1週間はほ場に水を張ること、補植は極力しないことなどを呼びかけました。このほか、農機メーカーの担当者が、要因別の農作業事故の発生状況を報告。年齢に伴い判断力や体力が低下することから、田植え機やコンバインなどで作業する際は、確認作業の徹底と、小まめに休憩をとるよう喚起しました。参加者の男性は、「水稲栽培が始まる前にこうして作業の確認ができて良かった。30年度も暦に忠実な栽培で、より高品質なふるさと但馬米を出荷したい」と話していました。