新品種の早生ナシ「なしおとめ」 本格出荷

180823nasiotome1.jpg 兵庫県が開発・育成した新品種の早生ナシ「なしおとめ」の本格的な出荷が8月18日から始まりました。初日は、出荷・販売を担うJAたじまを通し、250㌔を京都八百一JR京都伊勢丹に出荷しました。また、19日には、同JAのファーマーズマーケットたじまんまで「なしおとめ」のPRと試食販売を行いました。(写真右)

 「なしおとめ」は、赤ナシの「幸水」と青ナシの「吉香」を交配して生まれた早生品種の青ナシです。赤ナシを彷彿とさせる芳醇な香りと、青ナシのみずみずしくさっぱりとした上品な甘みがあります。管内で栽培が盛んな「二十世紀」よりも糖度が高く、芯が小さくて食べられる部分が多いのが特徴です。9月に収穫を迎える「二十世紀」と収穫作業が重ならないため生産者の労力を分散できるほか、8月の早生品種(なしおとめ)、9月の中生品種(二十世紀)、10月以降の晩生品種(新高)と、収穫時期の異なる品種の栽培で切れ目のない出荷が可能になりました。現在、同JA管内の生産者25人が約1,800本を栽培していて、新植に加え、苗木から育てるよりも3年ほど早く収穫できる接ぎ木による栽培で、生産量を積極的に増やしています。昨季は300㌔を収穫し、今季は800㌔を出荷しました。

180823nasiotome.jpg 公益社団法人美方郡広域シルバー人材センターが管理する香美町香住区守柄のナシ園では23日から収穫を開始。園を管理する山﨑三郎さん(写真左)は、「今季は雨が少なく実は小ぶりだが糖度は十分のっている。より多くの人に食べてもらうためにもこれからも増産に努めたい」と話していました。