より良質な酒米を酒蔵へ 次年度もオール1等米目指して 総会で意思統一

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 JAたじまの浜坂兵庫北錦生産部会は平成31年度、「オール1等米を目指そう」「適期刈り取りを励行しよう」「契約先に良質な兵庫北錦を届けよう」をスローガンに、暦に忠実な栽培管理で、出荷米の更なる高品質化を目指します。123日に浜坂支店(美方郡新温泉町浜坂)で開いた総会で、生産者や酒造メーカー、行政、JA役職員など関係者ら約50人が、次年度の活動方針を決議しました。

 同部会が生産する「兵庫北錦」は、美方郡新温泉町の浜坂地域で30年以上に渡り栽培される酒造好適米です。「兵庫北錦」で醸した酒は雑味が少なく甘みがあり、コクのある酒に仕上がるため、取引先の酒蔵から高い評価を得ています。同部会では30年度、生産者64人が約42㌶で栽培し、29年度より26㌧増の246㌧を集荷しました。7月から8月にかけて気温の高い日が続き、高温障害による品質の低下が心配されていましたが、生産者らの徹底した水管理で順調に生育。その後も、入排水を良くするための溝切りや適期刈り取りの励行で、同部会で初となる1等米比率100㌫を記録しました。31年度も引き続き、天候に左右されない圃場(ほじょう)づくりと栽培管理でオール1等米を狙います。

 総会では、30年度の事業報告と収支決算、31年度の事業計画と収支計画など全4議案を審議し、全て原案通り承認しました。同部会の坂本凱章会長が、「今季は例年に比べて気温が高く、雨量も少なかったが、生産者一人一人の適切な栽培管理のおかげで、収量、品質ともに良かった。次年度も良質な兵庫北錦を酒蔵へ届けられるよう栽培に努めていこう」と呼び掛けました。