袴狭農事組合法人が誕生

190217hakaza1.jpg 出石営農生活センター管内の豊岡市出石町で2月17日、袴狭農事組合法人が誕生しました。同町で集落営農を法人化するのは初めてです。

 公民館で開いた設立総会には組合員、JAや行政の関係者ら23人が出席。事業計画や役員選任など全3議案を承認しました。初代代表理事に就任した吉田準一さんは「集落の若手や女性にも魅力ある組織を作ってみんなで地域を盛り上げ、農地を守っていきたい」と抱負を語りました。

 同法人は平成11年に発足した袴狭営農組合が発展したもの。生物多様性や自然環境に配慮したコウノトリ育む農法でコシヒカリの他、産地銘柄として全国で唯一、同町のみで栽培する酒造好適米「フクノハナ」などを生産し、JAに出荷しています。

 同法人には農家15戸が加入。営農組合の事業を引き継ぎ、水稲の自作約6haと作業受託約30haを手掛けます。次年度は付加価値の高い米の継続的な生産に加え、新たにJAから提案したアズキなどを試験的に生産し、作業の分業化や経営の安定化を図ります。今後は収穫した農産物を使った加工品など多角化も進めたい考えです。

 宇野靖センター長は「営農指導面に加えて、融資や万が一への備えなど、TACと支店、営農生活センターが連携して、総合的に支援していきたい」と話しました。