フクノハナなどが原料 有機純米酒発売

190405fukunohana1.jpg 出石フクノハナ生産部会と契約栽培を結ぶ酒造会社の福光屋(金沢市)は4月5日、日本と米国、欧州連合(EU)の有機認証を取得した有機純米酒の新ブランド「禱(いのり)と稔(みのり)」を発売しました。

 福光屋初の有機純米酒ブランド「禱と稔」は、農薬や化学肥料を使わずに生産された兵庫県産の「フクノハナ」と「山田錦」、長野県産の「金紋錦」をそれぞれ100%使用した3種類を用意。有機認証を受けた発酵蔵「壽蔵(ことぶきぐら)」で醸造しました。

 パッケージは、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」のデザイナーの皆川明さんがデザインしました。720ml入りで希望小売価格は3,800円(税別)。福光屋の直営店やオンラインショップで販売するほか、JAファーマーズマーケット「たじまんま」(豊岡市)ではフクノハナの商品のみ取り扱います。フクノハナの商品は、独特のやわらかな口当たりとおおらかな旨味、豊かなコクが特徴です。

 部会では福光屋の要望を受け、今年度は昨年比4.8倍の5.8haで無農薬栽培に取り組む方針予定です。吉田準一部会長は「待ちに待った特別なお酒が完成した。フクノハナの特性を生かしたおいしいお酒に仕上がっている。今後はJAや地域のイベントなどで積極的にPRしていきたい」と話しました。発売日には吉田部会長らがJA本店を訪れ、尾﨑組合長に新酒完成の報告しました。(写真)