酒米「フクノハナ」 田植え式で豊作祈願

190522fukunohana1.jpg JAたじま出石フクノハナ生産部会は5月22日、豊岡市出石町袴狭のほ場で、お田植え式を開きました。関係者ら約50人が、豊作と農作業の安全を願いました。

 式には生産者や酒造会社・福光屋社員、行政やJAの職員の他、豊岡市立小野小学校の3、4年生18人も参加しました。近くの電柱の上からコウノトリが見守る中、水田に引っ張ったひもの目印に合せて苗を植え付けました。 

 出荷先の福光屋は4月上旬から、日本と米国、欧州連合(EU)の有機認証を取得した有機純米酒の新ブランドの販売を始めました。原料に「フクノハナ」「山田錦」「金紋錦」をそれぞれ100%使用した3種類の純米酒です。同社生産本部の主任研究員、上松昇次長は「新商品はしっかり熟成させた2015年醸造のもの。売れ行きは好調。自然派やオーガニック志向の方にぜひ味わってほしい」と話しました。

 部会は、上質の酒米を求める同社の強い要望を受け、有機栽培の2年連続の増産を決めました。吉田準一部会長は「酒造会社に喜んでもらえるような良質な米の生産に努めたい。今年結成した女性部を中心にフクノハナや新酒のPR活動にも力を入れたい」と話しました。