「但馬ブランド"朝倉さんしょ"」を合言葉により振興を 生産者大会を開催

IMG_6987.jpg JAたじま朝倉さんしょ部会は11月13日、日高文化体育館(豊岡市日高町祢布)で朝倉さんしょ生産者大会を開きました。部会員やJA役職員、行政関係者ら106人が出席しました。2020年度の産地方針を確認し、来年度は19年度の出荷実績より2トン多い20トンを超える出荷を目指します。

 養父市八鹿町朝倉が発祥の地とされる「朝倉さんしょ」は柑橘系の爽やかな香りで、粒が大きく、辛みが後に引きにくいことが特長です。JAたじまが特産振興の重点品目として生産・販売の拡大に努めています。同部会では、19年度は生産者197人が栽培し、出荷実績は前年比110%の約182トンで、販売金額は前年比115%の約3,760万円と順調です。 

 同部会は、剪定手順をまとめたDVDを作成し同JA営農生活センターなどで貸出するほか、収穫鋏を改良し、同大会の記念品として配布するなど、栽培技術・効率の向上にむけて様々な新しい取り組みを進めてきました。20年度も引き続き、各支部で講習会の開催や良品質で出荷できる集荷体制の確立、イベントでの販売促進活動などのほか、大手スーパー・イオンの「フードアルチザン(食の匠=たくみ)」として知名度・商品力を高め、「朝倉さんしょ」のブランド力向上を目指した活動を積極的に行います。

 大会ではこのほか、今年7月下旬に開いた品評会で、特に優秀な生産者として選んだ上位7人も表彰しました。最優秀賞の但馬県民局長賞には豊岡支部の松村謙三さんを選びました。個人の出品で入賞は初めて。松村さんは「毎年必ず栽培講習会に足へ運び、学んでいる。今回の受賞を励みに、これからもより一層精進したい」と笑顔で話していました。

 そのほかの受賞者は次の通り。

優秀賞 全国農業協同組合連合会 兵庫県本部長賞=西澤篤之さん(みかた支部)

    たじま農業協同組合 組合長賞=池内修さん(豊岡支部)

    豊岡農業改良普及センター 所長賞=山田聰四郎さん(豊岡支部)

    朝来農業改良普及センター 所長賞=野村営農おたすけ組合(朝来支部)

    新温泉農業改良普及センター 所長賞=中尾廣さん(みかた支部)

    JAたじま朝倉さんしょ部会 部会長賞=天谷営農組合 組合長 森脇幸夫さん(豊岡支部)