特産梨「二十世紀」授粉作業大忙し 平年より1週間早く

JAたじま 「二十世紀」授粉作業 0408.JPG 香美町香住区の特産梨「二十世紀」の開花が早まり、農家は授粉作業に大忙しです。今年は平年に比べ1週間ほど早い開花となりました。8日から始まった花粉付けは、4月中旬ごろまで続く見込みです。
 梨の授粉作業は気温が15度以下だと授粉不良を起こし、変形果の原因になります。また、強風や雨は花粉が落ちるもとになるので、天気が重要です。
 香住営農生活センターでは、3月下旬から生産者が採取した二十世紀以外の品種の花を引き受け、職員が適切な温度管理で葯を開き、花粉を生産者に配布しています。岡田儀明さんが経営する岡田農園は8日から授粉作業を始め、同農園は毎年、40アールを家族4人で授粉作業を行っています。凡天(ぼんてん)を使い、丁寧に花粉を花房に授粉していました。岡田さんは「剪定や摘果、授粉作業など大変だが、おいしい香住梨を提供したい気持ちを大切に、作業を頑張りたい」と話していました。
 香住営農生活センターの担当者は「毎年、この時期の天候が不順になる。しっかりと丁寧に作業してもらい、来月には小さな果実が付いて摘果作業が出来るよう願うばかり」と話していました。