「朝倉さんしょ」出荷開始 20トン出荷目指す

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 JAたじまが特産振興の重点品目として掲げ、但馬全域で生産拡大を図っている「朝倉さんしょ」の出荷が20日から始まりました。今年は暖冬の影響から早い生育と予測していましたが、4月の低温により、昨年並みの出荷開始となりました。2020年度は、部会員528人で19年度より2トン増の20トンの出荷を目指します。

 収穫した朝倉さんしょは各営農生活センターで検品と10キロごとに箱詰めを行い、生のまま阪神間の市場や量販店へ出荷するほか、冷凍加工して通年販売しています。

 養父市八鹿町が発祥とされる「朝倉さんしょ」は柑橘(かんきつ)系の爽やかな香りと後に引かない辛さが特徴です。09年に部会を設立した後、年々栽培本数を増やし、令和元年度で累計新植本数は約14000本まで増えています。

 同部会の福井悦雄顧問は朝倉さんしょを40本栽培しています。収穫適期の朝倉さんしょを昨年の生産者大会で配布した、改良された収穫ばさみを使って、一房一房丁寧に収穫していました。福井さんは「4月は天候不順だったが、品質は上々。爽やかな香りを全国に届けたい」と笑顔で話していました。6月上旬まで出荷が続く見込みです。