豊岡産トマト 出荷スタート 食味・形ともに良好
豊岡市のトマトの生産者でつくる、JAたじま豊岡そ菜部のトマト委員会ではトマトの出荷作業に追われています。今年度は例年並みの6月上旬から出荷が始まり、8月中旬まで主に豊岡市内や神戸の市場に、約60トンの出荷を目指します。
豊岡産トマトは、兵庫県が独自に定めた要件を満たし、限りなく有機栽培に近い農法で作られた作物のみに与えられる「ひょうご安心ブランド」に認定されており、品質の良さは市場でも高い評価を受けています。
同委員会では2020年度、昨年より1人減の9人が、主に「桃太郎」シリーズを約1.1ヘクタールに作付けしました。3月中旬から4月中旬にかけて定植しました。トマトの生育は気候にとても左右されますが、今年度は昼夜の温度差が大きい気候だったことから順調に生育。酸味、うまみ、甘みともに良好で食味のいいトマトに仕上がりました。6月下旬と7月下旬の2回出荷の最盛期を迎える予定です。
今年で栽培15年目の吉岡亮さんは今季10アールのハウスで1800本定植しました。早朝の涼しい時間帯から収穫を始めます。一つ一つ色づきに注意しながら収穫ハサミを使って丁寧に収穫していきます。その日のうちに箱詰めし、16時までにJAに出荷します。吉岡さんは「おいしいトマトを作りたい。今年は食味・形ともに良好で出来はまずまず。8月まで収穫をがんばっていきたい」と意気込んでいます。