豊岡ぶどう査定会で出来栄え確認

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 兵庫県豊岡市内のブドウ生産者で作るJAたじまの葡萄(ぶどう)部は9月1日、豊岡営農生活センターで出荷が最盛期を迎える「豊岡ぶどう」の品位査定会を開き、今季の出来を確認しました。昨年より約1週間早い査定会となりましたが、実の甘さや大きさは平年並みです。

 この日、同部の生産者14人が11品種34点を出品しました。部会役員や行政、JA職員らが糖度や重さなどを測りました。11点と一番多く出品された「ピオーネ」は「豊岡ぶどう」の生産量の約5割を占めています。「ピオーネ」の査定では、最高糖度が19.4、平均糖度は昨年より0.5高い18.3でした。平均果房重は昨年とほぼ同等の653グラムという上々の結果でした。

 同部の関光明部長は「今年は梅雨が長く日照不足も心配されたが、8月からの晴天で順調に生育している。糖度も例年より高い品種が多く、おいしいブドウができた」と話しました。

 同部では今季49人が約950アールで「豊岡ぶどう」を栽培しています。主力の「ピオーネ」だけでなく、皮ごと食べられる「シャインマスカット」や甘みが強い「クインニーナ」、粒が大きい「藤稔(ふじみのり)」など消費者の人気の高い品種の生産にも力を入れています。同JAの直売所を始め、贈答用として全国へ出荷します。出荷は10月下旬まで続きます。また、9月中旬まで期間限定で同市のふるさと納税の返礼品として出荷しています。