高品質なトマトの生産へ 共同で育苗作業

JAたじま トマト委員会 共同育苗・接木作業 0219.jpg 豊岡市のトマト生産者で組織するJAたじまの豊岡そ菜部トマト委員会は毎年、品質の良い苗の安定供給を目的に、共同育苗に取り組んでいます。養父市のJA野菜育苗センターで2月初旬から2021年産のトマトの生産に向けて接ぎ木作業を始めました。作業は3月上旬までに3回行い、約1.8万本を接ぎ木します。

 接ぎ木苗は、地中に根を張る「台木」と、実がなる「穂木」の二つを接ぎ合わせた苗。青枯病や褐色根腐病に強い台木に優良品種の穂木を接ぐことで、品質の良い丈夫な苗をつくります。

 2月19日に2回目の接ぎ木作業を実施しました。同委員会の7人が集まり、約4時間かけて約4000本を接ぎ木しました。作業では上部を切り落とした台木に、チューブ資材の支持具を取り付け、大玉の品種「桃太郎」シリーズの穂木を1本ずつ丁寧に差し込んでいきました。接ぎ木した苗は、専用の施設に移して3日間温度や湿度を管理し、台木と穂木が結合後、各会員が持ち帰って管理を続け、3月中旬から4月中旬にかけて定植する予定です。

 同委員会の西浦勝治委員長は「接ぎ木は重要な作業。高品質なトマトの生産ができるように頑張りたい」と話しました。

 同委員会では今年度、9人で「桃太郎」シリーズを約1.2ヘクタールのハウスに作付けしました。豊岡市場や神戸市場へ約53トン出荷しました。