集落ぐるみで鳥獣害対策を 鳥獣害防止対策研修会

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 JAたじまと行政などで組織する但馬広域営農団地運営協議会は1027日、鳥獣害防止対策研修会を新温泉町文化体育館夢ホールで開きました。但馬全域から集落の農会長など約170人が参加し、参加者は野生動物の習性や被害の防止策などを学びました。野生鳥獣による農作物の被害は営農意欲をそぎ、ひいては村の崩壊を招くことから「個から地域での対策」を訴えてきました。

 今年は、兵庫県森林動物研究センター主任研究員・兵庫県立大学教授の山端直人さんが「これからの地域社会のための獣害対策」をテーマに講演。一定の成果を上げている優良事例を紹介し、一人一人が対策を行うのではなく、集落ぐるみで取り組む有効性や重要性を話しました。参加者は「最初から広い範囲で対策しようとせずに、少しずつできるところから村全体で取り組んで対策を進めたい」と話しました。

 そのほか、新温泉町春来地区の株式会社春来てっぺんの浅見雅之さんは、鳥獣害対策を村おこしの手段に活用するというユニークな取り組み事例を紹介しました。

 研修会では、シカやイノシシなどの習性を紹介する展示説明のほか、鳥獣害防止対策資材メーカー等からの情報提供などが行われました。