共同育苗で品質向上へ 来年度産トマトの接ぎ木作業始まる

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 豊岡市のトマト生産者で組織するJAたじまの豊岡そ菜部トマト委員会は毎年、良質な苗作りと作業の効率化、コスト低減などを目的に共同育苗に取り組んでいます。養父市のJA野菜育苗センターで2月1日から、令和4年度産のトマトの生産に向けて接ぎ木作業を始めました。作業は3月上旬までに3回行い、合計15000本を接ぎ木します。

 接ぎ木は青枯病や褐色根腐病に強い台木に優良品種の穂木を接ぐことで、丈夫で品質の良い苗を作ることができます。

 この日は、同委員会の7人が集まり、約4時間かけて苗約4000本を接ぎ木しました。作業では上部を切り落とした台木に、大玉の品種「桃太郎」の穂木の切り口を合わせて、チューブ資材を使って1本ずつ丁寧に接ぎました。接ぎ木した苗は、専用の施設に移して3日間温度や湿度を管理します。台木と穂木が結合後、会員らが持ち帰って管理を続け、3月中旬から4月上旬にかけてハウスに定植する予定です。

 西浦勝治委員長は、「接ぎ木は病気に強い苗を作るための重要な作業。高品質なトマトの生産ができるように頑張りたい」と話し、一本一本慎重に作業していました。