あさご有機 共励会で知事賞 さらさらで良質

221220JAたじま あさご有機が令和4年度兵庫県堆きゅう肥共励会で最優秀賞.jpg

 朝来市土づくりセンターの指定管理を受ける株式会社あさご有機が、兵庫県畜産協会が主催する2022年度兵庫県堆きゅう肥共励会の大家畜部門で、31点の中から最優秀の兵庫県知事賞を受賞しました。

 同社の堆肥生産は、同市内から収集した県産ブランド牛「但馬牛」の牛ふんを中心に、鶏ふんやもみ殻などを使います。原料を攪拌させ、切り返すことで発酵させます。その後、養生槽に移して、計約70日間をかけて良質堆肥に仕上げます。同共励会では、水分とC/N比がともに良好で、特に色相や形状、臭気を審査する官能評価で高い評価を受けました。

 同社の堆肥は、水分が一般的な堆肥と比べて10%ほど低い約44%で、においが少なく、さらさらの砂状なのが特徴。まきやすく、他の肥料と配合しやすいことが長所です。JAたじまのブランド特産品「岩津ねぎ」の栽培などにも使用され、品質を競う品評会で上位に名を連ねる生産者が愛用しています。生産者からは、「根張りが良く、栽培しやすくなった。食味も良くなり、甘みが増した」と好評です。

 同社は、堆肥を購入する農家に栽培する作物を聞き取り、アドバイスなども行います。同社の西垣優代表取締役(写真)は「2013年以来、2回目の受賞でうれしい。農家目線に立って、良質な堆肥づくりを目指したい」と喜びを語りました。