酒米需要高で作付け倍増を計画 出石フクノハナ生産部会

230301JAたじま 出石フクノハナ生産部会通常総会.jpg

 出石フクノハナ部会は3月1日、出石支店で第20回通常総会を開きました。2023年度、部会で生産する酒造好適米「フクノハナ」の作付けは約60haを計画。昨年対比180%で、ほぼ倍増です。過去3年はコロナ禍で酒米の需要が落ち、栽培面積を減らす生産調整を余儀なくされていたが、外食産業が回復傾向にあることが面積拡大を後押ししました。部会ではあぜ道講習会などを開催し、部会員50人で約300tの出荷を目指しています。

 同部会は産地銘柄として唯一、豊岡市出石町で酒造好適米「フクノハナ」を栽培しており、1625年創業の老舗酒屋「福光屋」(石川県金沢市)との契約栽培を行っています。同米を使った日本酒は、優しい口当たりと豊かなコクが特徴です。

 総会には、部会員や行政、JA職員ら約30人が参加。23年度事業計画など4議案を、原案通り承認しました。役員改選で再任した吉田準一部会長は「フクノハナが増産できてうれしく思う。これからもなるべく面積を増やしていって、地域のブランドを守っていきたい」と話しました。