新しい剪定方法で収量増加めざす JAたじま朝倉さんしょ部会養父支部

231219JAたじま 朝倉さんしょ部会養父支部剪定講習会.JPG JAたじま朝倉さんしょ部会の養父支部は1219日、生産者を対象に剪定講習会を養父市八鹿町内のほ場で開きました。従来の剪定と違い、収穫がしやすい低木栽培に向けた剪定方法を学びました。品質向上や収穫時間の短縮による収量増加が見込めます。

 部会員や行政、JA職員ら約30人が参加し、朝来農業改良普及センターの職員から剪定方法を学びました。剪定技術の向上をはかり、収量増加と品質向上を目的としています。低木栽培は収穫がしやすく、枝の太さを揃えることで実の大きさが揃い、大きくなるのが利点です。朝倉さんしょは収穫時期が短く、期間内に収穫しきれない生産者もいます。低木栽培にすることで収穫時間を短縮でき、収量増加を見込めます。

 剪定講習を受けた齋藤隆之副支部長(写真右)は「栽培して10年になるが、老木化で粒が小さくなるのが近年の悩みだった。昨年の剪定で枝を揃えたところは粒が大きいようにみえた。低木栽培に期待したい」と話しました。

 朝倉さんしょは兵庫県養父市八鹿町を発祥とする品種です。粒が大きく、柑橘系の香りが強いのが特徴です。JAの重点振興品目に指定されており、管内で600人以上が栽培し、前年対比で8%増の17.4トン出荷しました。部会では近年の需要増加に伴い、積極的に新植本数を増やし、出荷量の増加を図っています。