酒米の品質向上めざす 4年ぶりの定期総会開催 JAたじま浜坂兵庫北錦生産部会
JAたじま浜坂兵庫北錦生産部会は1月29日、新温泉町のJAたじま浜坂支店で4年ぶりに定期総会を対面で開きました。生産者や関係機関、JA職員ら約30人が参加し、令和6年度は「オール1等米を目指そう」「適期刈り取りを励行しよう」「契約先に良質な兵庫北錦を届けよう」をスローガンに生産・振興を図ることを決めました。
総会では令和5年度事業報告や令和6年度事業計画など3議案を審議し、原案通り承認しました。部会の高橋眞会長は「新型コロナが5類に移行され少しずつ日常を取り戻した。しかし、高温障害などで厳しい年となった。来年度は対策を講じ、品質向上を目指そう」とあいさつしました。
新温泉町浜坂地域で30年以上栽培している酒造好適米「兵庫北錦」は雑味が少なく、コクのある日本酒に仕上がることが特徴です。今年度は猛暑の影響や水不足の影響を大きく受けました。来年度は各関係機関と連携し保水など高温対策を行い、品質の向上に努めます。部会では39.7haを作付けし、7,200袋の集荷を目指します。
総会ではその他、昨年12月に開いた品評会の表彰式も行いました。審査の結果、玄米の部で最優秀賞のたじま農業協同組合代表理事組合長賞に宮脇恵美子さんが選ばれました。粒揃いがよく、青未熟粒など着色等被害粒が少なかった点が高く評価されました。宮脇さんは「地面が割れないようにするなど水管理を徹底した。夜に多めに水を入れ、高温にならないように気を付けた。自然が相手なので難しいが来年度もできることをやって良い酒米を育てたい」と話しました。
受賞者は次のとおりです。
最優秀賞
たじま農業協同組合代表理事組合長賞=宮脇恵美子さん(写真㊧)
優秀賞
新温泉町長賞=奥田典和さん
新温泉農業改良普及センター所長賞=谷口功さん
全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞=宮階和則さん
兵庫県酒米振興会長賞=尾崎範徳さん