3者の連携強化に向けて田植え研修 JJエリアセンター但馬
JAたじま、日本航空㈱、㈱農協観光が令和5年4月に地域活性化のために設立したJJエリアセンター但馬は、年間を通じた3者合同の体験イベントを企画しました。今年度は酒造好適米の田植えから日本酒の蔵出しまでを行い、年間4回の活動を合同で行う予定です。米づくりから日本酒づくりまで1つのことを共同で行う達成感を共有し、但馬の人流と商流を活性化することが目的です。
19日に第1回目となる田植え体験に参加したのは、農協観光、日本航空(JAL)、JA職員ら新任担当者を含めた20人です。実習前に、但馬を代表するJAブランド米「コウノトリ育むお米」の勉強会を実施しました。知識を深めた後、JAの酒造好適米「五百万石」の田植えを体験しました。
同米を生産する河谷営農組合(豊岡市)の川越雄一組合長から説明を受けた後、参加者らは慣れない手つきで稲の苗をていねいに植え付けました。
参加者らは「初めて田植えを体験して、農業の大変さを知り貴重な経験となった」と話し、今後の体験イベントでは「生産者の気持ちになって食育を楽しんでいきたい」と笑顔で話しました。9月に稲刈り、11月に酒造会社・香住鶴での酒造り・仕込み体験等を予定しています。
コウノトリ育むお米は環境に配慮した栽培方法をとるJAのブランド米。栽培は有機JAS、無農薬タイプ、減農薬タイプに分かれています。品種は「コシヒカリ」を中心に、酒米などJA管内の但馬全域で栽培されています。
同センターでは今回のような企画のほか、第一次産業を活用した体験の開発や援農につながる事業展開などを行います。