「朝倉さんしょ」出荷最盛 辛みと爽やかな香り楽しんで
JAたじまの重要振興品目「朝倉さんしょ」が収穫期を迎え、各地で出荷が進んでいます。春先の冷え込みで収穫期がやや遅れたものの、粒は大きく爽やかな香りが広がり、品質の高いサンショが実っています。5月中旬に始まった出荷は、6月上旬まで続き、令和7年度は昨年より4t増の25tが出荷目標。
収穫した「朝倉さんしょ」は、各営農生活センターで検品と10kgごとに箱詰めが行われます。生の状態で阪神の市場を中心に出荷するほか、JAたじまが運営する「たじまんまオンラインショップ」では生に加えて、冷凍加工したものが販売され、年々引き合いが高まっています。
JAたじま朝倉さんしょ部会が生産する「朝倉さんしょ」は、かんきつ系の爽やかな香りと、後に引かない辛さが特徴。但馬全域で665戸が栽培しています。市場での需要が高まる中、部会では「朝倉さんしょ」の定植本数を増やすことで、出荷量の増加を図っています。令和6年度で累計本数は2万本を超えており、出荷目標25tに向けて、出荷者の意欲も高まっています。
同部会の梶原泰輔さんのほ場では70本を栽培しており、今年の収穫目標は100kg。収穫期間が短いため、朝来市の障害者複合型多機能施設の利用者にも協力を依頼し農副連携で取り組んでいます。梶原さんは「品質の高い実ができており、収穫を楽しみにしていた。つくだ煮などの定番をはじめ、菓子や洋食などの料理にも使ってほしい」と話しました。