品質向上へ43点審査 酒米「兵庫北錦」審査会を開催

JAたじまの浜坂兵庫北錦生産部会は12月24日、新温泉町の浜坂地域で栽培している酒造好適米「兵庫北錦」の審査会をJA浜坂支店営農生活センターで開きました。全部会員43人から出品された43点を審査し、上位5点が選出されました。
審査会は、品質向上を図ることで産地の振興につなげていくこと等を目的に開催されており、今年で9回目です。近年は、夏の高温による障害が続き、同米の上位等級比率が下がっていることから、審査会の結果を栽培管理方法の検討にフィードバックしていくことなどにも、部会で取り組んでいます。
審査は、事前審査で穀粒判別機を活用し上位10点を選出したうえで、審査員による審査が行われました。審査員は、部会役員の他、新温泉農業改良普及センター・新温泉町・JA職員ら13人。心白や粒張りなどを確かめながら、厳正に審査が進められました。
同部会の高橋眞部会長は「上位の米は、圃場(ほじょう)の土を深くし強い根が張れて、肥料切れもなかったため品質が良かった。毎年の猛暑で、2021年を最後に1等米が出荷できていない課題がある。栽培技術と品質向上のため今年は5回勉強会を開いており、今後も継続して取り組んでいく」と話しました。
表彰は、1月下旬に開催する同部会定期総会で行われる予定です。
