特産白ネギ「岩津ねぎ」出荷最盛 とろみと甘味楽しんで

朝来市が発祥で、柔らかくとろみがあり余すことなく食べられるのが特徴の特産白ネギ「岩津ねぎ」の出荷が最盛期を迎えています。JAたじまの岩津ねぎ部会では、気温が下がりネギが甘さを蓄える12月から1月の収穫作業で大忙しです。
同部会では、134人が平年並みの約1haで栽培しています。今年は8月から10月の猛暑で白絹病が発生し生育が遅れた圃場(ほじょう)があったものの、12月初旬の降雪と気温が下がった影響で甘みが増し品質は上々です。豊岡市や阪神方面の市場の他、JAたじまファーマーズマーケット「たじまんま」など地元の直売所に出荷します。11月22日に始まった出荷は3月まで続き、約180tの出荷を目指します。
「岩津ねぎ」は、江戸時代に同市の史跡・生野銀山で銀の採掘に携わっていた人々が冬の栄養源として栽培を始めました。以来、同市で栽培されたものだけが「岩津ねぎ」として市場に出荷されています。昼夜の気温差と雪や霜で、肉厚ながら柔らかくとろみと甘さのあるネギに育ち、消費者から高い評判を得ています。
岩津ねぎを40a栽培する藤中卓哉さんは「ここ数日の寒さを受け、ネギにとろみと甘味が増し品質の良いネギができた。朝来の地から、おいしい岩津ねぎが届けられるよう収穫に励む」と意気込みました。
