低木栽培で収量回復を 生産者向け剪定講習会を開催 朝倉さんしょ部会豊岡支部

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 JAたじま朝倉さんしょ部会の豊岡支部は12月19日、生産者を対象に剪定(せんてい)講習会を豊岡市但東町の圃場(ほじょう)で開きました。収穫のしやすい低木栽培と、枝の日当たりを良くする剪定方法を学び、品質向上や収穫時間を短縮させ、前年に比べ減少した出荷量の回復を図ります。

 同部会員や行政、JA職員ら約30人が参加し、豊岡農業改良普及センターの職員から剪定方法を学んだ後、グループに分かれてJA営農相談員の指導を受けながら実際に木の剪定に取り組みました。木の高さを低くし、残す枝全体が適度に日を浴びられるよう、手のひら間隔を空けながら剪定を行いました。

 今年の出荷実績は、前年比36.5%減の約13t。要因は、春先の低温で開花が例年に比べ35日程度遅くなり、霜害や授粉不良によるばらつきも多くみられたことです。加えて、朝倉さんしょは収穫時期が短く、期間内に収穫しきれない生産者もいます。低木栽培や枝を選別する剪定を取り入れることで、収穫時間を短縮でき、収量の増加と品質の向上を見込みます。

 参加した部会員は「今年は実の付き方や大きさにばらつきがあり、天候への対処にも大変苦労した。来年の収量を増やせるよう、学んだことを覚えているうちに自分の圃場でも剪定を行いたい」と話しました。