梨栽培学ぶ「香住なしの学校」2期生卒業 新たな梨農家の誕生へ

兵庫県香美町やJAたじま香住果樹園芸組合などで構成する協議会が運営している、梨の栽培方法を学ぶ「香住なしの学校」の2期生が3月25日に卒業を迎え、新たな梨農家が誕生します。卒業生の宮川司さんは「入学した時から掲げている『1口かじった時に笑顔になれる梨づくり』を実現したい」と意欲を見せました。
同町は梨の県内最大産地です。しかし、農家の高齢化などで人手不足が深刻化しています。昭和45年には280戸が約120haを栽培していましたが、現在は36戸で約12haまで減少。後継者を育成して梨産地を守るため、香美町新規就農者育成・定着推進協議会が発足し、令和5年4月に「香住なしの学校」を開校しました。
「香住なしの学校」は2年間「二十世紀梨」の摘果や袋掛け作業、病害虫駆除、収穫、施肥、剪定(せんてい)など栽培から経営管理まで一から身に付けます。2年間で宮川さんは「二十世紀梨」を中心に約10tをJAに出荷しました。
25日に香美町役場で開いた式典では、卒業証書が贈られました。証書を受け取った宮川さんは「在学中、先輩農家の『まだ40年しか栽培していない』という謙虚さや向上心、1年にかける思いを学んだ。誰もが食べられる梨を目指し、減農薬・無農薬栽培に取り組む。アレルギーのある人も口にでき、おいしさで笑顔になれる梨をつくれるよう、毎年を大切にしたい」と力強く話しました。2年間、講師を務めた同組合の駒居勝組合長は「毎年、病虫害や天候の厳しい変化がある中で、栽培の基礎を身に付けながら工夫を凝らしてくれた。将来的には、香住梨を背負っていってほしい」と激励しました。
同校では、令和8年度中に3期生の受け入れを目指しています。
