高温に負けない良質な米を美方郡から 水稲品質向上対策フォーラムを開催

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 美方郡農業改良普及事業推進協議会は3月9日、新温泉町の夢ホールで「美方郡水稲品質向上フォーラム」を開きました。厳しさを増す夏期の高温で、水稲の品質・収量低下が問題となる中、令和7年度産米の集荷状況の共有や、土づくりなどの具体的な対策を伝え、令和8年度産米の品質・収量向上を図ります。

 フォーラムには、郡内の農家ら約150人が来場。JA浜坂支店の谷垣康支店長が、過去5年間の同地域の平均気温の推移や、集荷した令和7年度産米の品質傾向などの情報を提供しました。美方郡内でも近年は一等米比率が大きく減少したことを示すとともに、郡内の気象庁観測地点では、水稲の登熟に影響が出るといわれる平均気温27℃を超える状況が続いていることを踏まえ、谷垣支店長は「暑さの影響をかなり受けたのではないか。標高の高い地域がある美方郡においても、高温対策をしていく必要がある。特A地区のある美方郡が、良質米の産地として評価されつづけるためにも、協同の力で品質と収量を高めていこう」と呼びかけました。

 基調講演では、山形大学農学部の藤井弘志客員教授が「情報を活用した高温障害に打ち勝つための戦略」と題し、土づくりにおけるケイ酸や鉄、窒素の重要性や、稲の根を深く本数を多く伸ばすための中干しの方法などを伝え、苗質向上と高温障害の具体的な対策について伝えました。藤井氏は「土壌や稲の変化を見逃さない『気づき』を大切にし、稲が喜ぶ育ちやすい環境をつくろう」と述べました。

 そのほか、行政や同地域の認定農業者による実践事例発表や、講演者によるディスカッションもあり、来場した農家と共に令和8年度産米の生産に向け活発な意見交換を行いました。