コウノトリ育むお米

活動レポート

コウノトリを養父市で放鳥 豊岡以外で初めて

2013.06.12

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 養父市八鹿町伊佐地区で6月10日、コウノトリの飼育ケージを開放する放鳥式典が行われました。式典には行政の関係者や地元の小学生、農家らが出席。住民らも見守る中、参加者の手で天井のネットが外されました。国の特別天然記念物であるコウノトリが、豊岡市以外で放鳥されるのは初めて。

 伊佐地区は但馬で遅くまで自然のコウノトリが確認された地域で、コウノトリの生息域を広げるため、県などが昨年の10月に飼育ゲージを設置。ケージ内にはペアが飼育されていて、3月14日に産卵を、4月5日に孵化が確認されました。ケージの設置後、地元では勉強会を開くなどしてコウノトリの生態を住民が学び、放鳥を心待ちにしていました。親鳥と、親鳥と変わらないほどの大きさに成長したオスの幼鳥2羽は元気よく羽を広げていましたが、式典の間に飛び立つことはありませんでした。

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産卵~孵化、放鳥までの様子を紹介する伊佐小の児童。「コウノトリの歌」を披露してくれました

 式典に参加したコウノトリ育むお米生産部会養父支部の小島義明支部長は、「伊佐地区は支部の中でも農法の中心地で、農法の取り組みと努力が放鳥に結びついたと思う。生産者のやる気につながる」と話していました。


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コウノトリ育むお米のおにぎりを食べる小島支部長