香港日本人学校へ食農授業をオンライン開催、コウノトリ育むお米の取り組みと環境保全の意義を伝える

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7月8日と22日に農林中央金庫と連携し、香港日本人学校の5年生を対象とした食農授業をオンラインで実施しました。対象は香港校の生徒24名と大埔校の生徒24名の合計48名です。オンライン授業は今年度で5回目となります。

授業では、JAのブランド米「コウノトリ育むお米」(コシヒカリ)を題材に取り上げ、香港では土地が限られている子どもたちにも農業を身近に感じてもらえるよう、米作りの工夫や努力、環境に配慮して育てる同ブランド米の意義を伝えました。高度経済成長期に農薬使用の影響で地域から姿を消したコウノトリを復活させる取り組みとして、コウノトリ育む農法が確立された背景や、取り組みの理解を深める活動についても紹介しました。

児童の半数以上は、コウノトリを守るためにできることや、コウノトリ育む農法についての質問を寄せ、活発な意見交換が行われました。

コウノトリ育むお米は、農薬や化学肥料の使用を控え、自然環境に配慮した「コウノトリ育む農法」で栽培されています。現在は7カ国へ輸出しており、香港には2017年から輸出を開始。2024年には3.4トンを出荷しました。

JA直販課の松島史典係長は「コウノトリ育むお米を食べることで、生産農家を支えるとともに、コウノトリと共生する豊かな環境の保全につながることを知ってもらい、米を通じて農家を応援してほしい」と話しています。