地元の学校給食に有機栽培米を 目標収量必達へ栽培講習会開く

兵庫県のJAたじまや豊岡市は、令和9年度に市内の小・中学校の学校給食で提供される米を全量、有機栽培米に切り替える取り組みを進めています。切り替えには令和8年産で90tの出荷が必要で、令和8年産の出荷契約数量は、令和7年産出荷実績対比121%の73t。JAによる農作業受委託事業や豊岡市からの補助金が後押しし、生産者数や面積が伸びました。目標収量の必達と安全・安心のお米を学校に届けるため、JAや行政らは栽培講習会を開くなどして、生産者に増収と品質向上を呼びかけています。
学校給食に使用するのは、環境や生物多様性に配慮して栽培するJAのブランド米「コウノトリ育むお米」。農薬の使用量に応じ、①減農薬タイプ②無農薬タイプ③有機JAS――に分かれます。品種は主にコシヒカリですが、学校給食用には、良食味で有機栽培でも収量を確保できる「つきあかり」を栽培しています。
契約数量必達に向けて、同米を栽培するコウノトリ育むお米生産部会は2月20日、JA豊岡営農生活センターで、令和8年産に向けた栽培講習会を開きました。学校給食用米の栽培予定者やJA職員、関係機関ら約30人が参加し、つきあかりの栽培方法を学びました。10a当たりの収量350kg以上を目指すことを確認しました。
JAが取り組む除草作業の受委託事業を紹介し、市は10a当たり2万円の補助金を支給することを説明しました。この日は、生産者が学校給食の試食も行い、児童にどのようにお米が提供されているか体験することで、安全・安心なお米を届けるという役割と責任感の醸成を図りました。
講習会に参加した生産者は「JAへの除草委託や市の補助を活用すること、栽培暦に沿った作業を行うことで、品質のよいお米をつくりたい。給食を試食し、おいしいお米を子どもたちに届けることの大切さを再確認できた」と話しました。
