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潅水装置でピーマン栽培の省力化と収量増目指そう

2016.04.26

 ピーマン協議会は、高品質な「たじまピーマン」の安定的な出荷と作業の省力化を目指して、拍動潅水装置の積極的な導入を呼び掛けています。実際に導入している装置を見て、設置の感想や管理の注意点などを学ぶため、協議会は4月25日、拍動潅水装置の現地講習会を豊岡市但東町坂野のほ場で開きました。生産者、メーカー社員、JAや行政職員約40人が参加しました。

160425hakudoukansui.jpg 講習会では、メーカー社員、JA職員と協議会役員らが、装置の仕組みなどを、実際に装置を見ながら説明。既に装置を設置している協議会員らは、設置の効果や故障を防ぐ工夫などについて意見を交わしていました。JAの担当者は、「ピーマン栽培に必要な潅水と施肥を自動で適切に行えるため、品質、収量の安定や省力化にもつながる。装置を設置したほ場は未設置のほ場に比べて収量が多い傾向にあり、積極的に導入してほしい」と呼び掛けました。

 今年度から栽培を始める豊岡市但東町の能勢明宏さんは、1,200本の栽培に挑みます。能勢さんは、「実際に装置を導入した生産者の話しを聞き、とても参考になった。質、量とも安定した出荷に向けて、来年度の栽培からの導入を前向きに考えたい」と意気込んでいました。

 拍動潅水装置は、太陽光を利用して日射量に応じた潅水を自動で行うことができる仕組みです。太陽電池と連動したモーターが、潅水面より1~1.5mほど高い位置に設けた貯水タンクに水路から揚水し、貯水タンクの上限水位センサーに反応すると電磁弁が開いてチューブから点滴潅水を行います。下限の水位センサーに反応すると配水が止まり、再び貯水します。貯水タンクに肥料を入れることで、肥料散布の手間も省けます。