大学生が朝倉さんしょ収穫アルバイト 農家と働き手つなぎ労働力支援
JAたじまは5月24日、管内にある唯一の4年制大学である芸術文化観光専門職大学(豊岡市)の学生に対して、JA特産の実サンショウ「朝倉さんしょ」の収穫アルバイトを初めて企画しました。JAでは今後も、労働力不足に悩む農家と大学生などの働き手をつなぎ、農産物の生産振興を図ります。
今回の労働力支援の企画立案までに、JA企画担当部署と同大学の有志3人が、昨年から地域活性化に向けた取り組みについて打ち合わせを繰り返してきました。収穫アルバイトは、学生の「地域の現状を知り、役立つ取り組みをしたい」という思いがある中で、JAの目指す農家所得増大につながることから、双方にメリットのある同企画が実現しました。
「朝倉さんしょ」は、かんきつ系の爽やかな香りと、後に引かない辛さが特徴です。収穫期間が5月中旬からの約3週間で短く、収穫適期は1週間ほど。収量を確保し、高い品質で出荷するためには、人手が必要となります。
募集は、学内のメールを通じて行い、定員10人のところ21人の応募がありました。
アルバイトは、JAたじま朝倉さんしょ部会の梶原泰輔副部会長のほ場で行った。梶原さんは70本栽培しており、規模拡大に併せて昨年から朝来市の障碍者複合型多機能施設の利用者にも協力を依頼して、農福連携で収穫に取り組んでいます。
この日は、半日農作業を行い、約10kg収穫しました。参加者らは「大学の授業では経験できない農作業をしたり、直接農家さんと色んな話をしたりして、地域を知るきっかけになった。このような取り組みを通じて、地域農業を応援したい」と話しました。
JAでは現在、6月上旬から出荷が始まる夏秋ピーマン「たじまピーマン」の同企画に向け、準備を進めています。