学生がJA特産品や但馬産野菜で商品開発

特産物の販路拡大を目指す兵庫県のJAたじまは11月17日、神戸国際調理製菓専門学校(神戸市)で、同校学生を対象とした商品開発授業を開きました。調理と製菓を学ぶWライセンスコース2年目の23人が6チームに分かれ、計14のレシピを考案しました。
授業では、JAたじまの特産品「コウノトリ育むお米」を原料とする「コウノトリお米めん」を使った麺料理や、但馬産野菜を生かしたサイドメニューの開発に取り組みました。岩津ねぎや朝倉さんしょを使ったオイルパスタやカリーつけ麺のほか、美方大納言小豆を使ったシフォンケーキやしゅうまいなど、多彩なレシピが開発されました。
グランプリには、但馬の魅力を最大限に表現したいとの思いで名付けた「TAJIMAX」チームの「THE TAJIMAX焼き~はくさいたっぷりの広島焼き風~」と「べっぴんはくさいちーずけーき(ベイクド・レア)」のスイーツが輝きました。「THE TAJIMAX焼き」には、「コウノトリお米めん」と但馬産ハクサイなどを使用しました。スイーツにも但馬産ハクサイなどをふんだんに取り入れました。グランプリに輝いた学生らは「食材それぞれの味を生かしつつ、相性や分量の調整に苦労したが、教授から助言を受けながらおいしさを引き出せる一品に仕上げることができた。食材の使い方などを深く学ぶことができ、実践的な経験として将来への自信につながった」と喜びを語りました。
この授業は昨年に引き続き今回で3回目です。学生らは本授業を通じて、県内の但馬地域でさまざまな農畜産物が生産されていることを学び、商品開発を通じて、地産地消の意識を持つ料理人としての成長を目指します。
