但馬牛子牛せり市 全共経て変わらぬ需要

 JAたじまは9月13日、「神戸ビーフ」など高級牛肉の素牛となる「但馬牛」の子牛せり市を但馬家畜市場で開きました。今回は、9月7~11日に宮城県で開かれた第11回全国和牛能力共進会後、最初のせり市。大会結果が子牛の価格にどう影響するか注目されましたが、市場全体の平均価格は90万2,005円(税込み)と前回を6万1,922円上回る結果となりました。特に去勢牛では、平均価格が前回より8万8,062円高い94万8,088円で、依然、但馬牛子牛の需要の高さがうかがえます。

170913kousiiti.jpg 今回のせりには、兵庫県内の繁殖農家が生後7~10カ月の雌牛118頭、去勢牛135頭の合計253頭を上場。総販売高は2億2,820万7,240円で、美方郡新温泉町の中井勝さんが出品した、父に「照忠土井」、母の父に「菊俊土井」の血統を持つ雌牛(写真)が、この日最高価格の124万2,000円で落札されました。

 同JA畜産課の村尾忠司課長は、「上場頭数が少なく、県内外の需要に追いつかない。雌子牛は特に、年末の需要期に向けて更に値が上がることが予想される」と話していました。