但馬牛せり 平均価格の最高値を更新

180711kousiseriiti.jpg JAたじまの但馬家畜市場は7月11日、「神戸ビーフ」「特産松阪牛」などのブランド牛肉の素牛となる「但馬牛」の子牛せり市を開き、雌牛と去勢牛を合せた平均取引価格が、過去最高額の101万1,758円を記録しました。今年4月に更新したばかりの前最高額より9,554円上げました。昨年同月市と比べると17万1,675円高で、今月市を含めて平均取引価格の90万円超えは連続9回目。世界的なブランドの「神戸ビーフ」の枝肉需要の高止まりから、肥育農家の仕入れ意欲は旺盛で、依然として子牛相場は高値が続いています。

 畜産課の村尾忠司課長は、「神戸ビーフの枝肉価格の好調さが、但馬牛の子牛相場を押上げている。これから年末年始にかけて需要がさらに高まる。今後も高値は続きそうだ」と話していました。

 せり市には、兵庫県内の繁殖農家が生後7~11カ月の雌牛128頭、去勢牛171頭の前回市より31頭多い合計299頭を上場。県内だけでなく、三重県や滋賀県など銘柄和牛の産地から多くの購買者が訪れました。販売総額は3億251万5,560円。新温泉町の中村文吾さんが出品した父牛に「芳悠土井」、母の父牛に「芳山土井」の血統を持つ雌牛が、この日の最高取引価格141万2,640円で競り落とされました。