但馬牛子牛3カ月ぶり100万円台 枝肉高値で購買意欲進む

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 神戸ビーフや特産松阪牛などのブランド牛肉の素牛となる「但馬牛」を取り扱うJAたじまは313日、但馬家畜市場で子牛せり市を開きました。雌牛と去勢牛を合せたせり全体の子牛一頭当たりの平均価格は、前回1月市より96,094円高い1038,329円で、前年同月と比べると82,916円高でした。

 この日のせりには、兵庫県内の繁殖農家が生後811カ月の雌牛138頭、去勢牛208頭の計346頭を上場し、総販売高は35,9262,000円でした。上場した子牛は発育状態により価格に差があったものの、神戸ビーフなど枝肉相場の高値が農家の購買意欲を後押しし、100万円を超える取引が相次ぎました。

 この日は美方郡香美町の上治秀正さんが出品した父牛に「芳悠土井」、母方の父に「照一土井」の血統を持つ雌牛がこの日の最高価格、1651,320円で取引されました。

 畜産課の村尾忠司課長は、「今回の3月市は市場開催日程の関係もあり、平均日齢が少し長い274日で出荷されている。その分、子牛の体格もしっかりと発育し、子牛の評価は高くなった。他県と比較すると月齢の早い子牛を出荷する傾向にあるが、市場の信頼を高めるには、子牛の発育を確保することが重要だと思う」と話していました。