但馬牛 3月子牛市開催

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 JAたじまの但馬家畜市場は3月11日、「神戸ビーフ」「特産松阪牛」などのブランド牛肉の素牛となる「但馬牛」の子牛せり市を開きました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、出場頭数や購買者の減少が懸念されましたが、2月にせり市が開催していないこともあり、競り場は多くの人でにぎわっていました。また、感染対策で同JAが購買者にマスクを配布するなどして、競り場内でマスク着用を義務付けました。

 せり市では兵庫県内の繁殖農家が雌牛169頭、去勢牛217頭の計386頭を上場。2019年度で一番多い出場となりました。雌と去勢を合わせた1頭平均価格は691584円で前回の1月市(763578円)と比べ約94%安で、昨年3月市(1038329円)と比べ約334%安でした。

 JA畜産課の村尾忠司課長は「TPPFTA協定の締結もあり、年末になっても神戸ビーフ・但馬ビーフの枝肉相場は上向いてこなかったが、ここにきて新型コロナウイルス発生による消費減退の影響が子牛相場に響いた結果になった。コロナウイルスが長引いて子牛価格が下落していくと牛舎整備等に設備投資してきた繁殖農家への影響が心配だ」と話していました。子牛を出品した繁殖農家は「新型コロナウイルスの影響で、今後子牛市が開催されるのか心配。不安は多いが、今後も変わらず子牛の飼育管理を徹底して、今できることを考えて行動したい」と話していました。