但馬牛 5月子牛市開催

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 JAたじまは13日、神戸ビーフや特産松阪牛などのブランド牛肉のもとになる「但馬牛」の子牛せり市を但馬家畜市場で開きました。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い「緊急事態宣言」が今月末まで延長されたことを受け、前回の子牛市と同様に、マスク着用や換気、消毒液の配置など万全の状態でせりを行いました。

 5月市は県内の繁殖農家が生後7~10カ月の雌120頭、去勢173頭の計293頭を上場しました。雌と去勢を合わせた1頭平均価格は562246円。昨年同月(1006137円)と比べて約44%安の大幅下落の結果となりました。

 畜産課の村尾忠司課長は「子牛価格の下落はコロナ禍以前より兆候が見えていたが4月以降は決定的となった。近年、クラスター事業等で規模拡大してきた若い繁殖農家の計画に大きな影響を与えるまでに、子牛価格が一定量回復していくことを切に願っている。資金に余裕がある農家は今が買い時だろう」と話していました。

 5月市で8頭上場し、農家にも対象になる「持続化給付金」の申請を行った繁殖農家は「平均価格が30万円程度になった10年前と比べるとまだまし。子牛相場は急落したが、子牛の質は以前と変わらない。申請が通れば、購買意欲の高い農家を見習って、いい子牛を買う資金にしたい」と話していました。