但馬牛 7月子牛市開催

200708JAたじま 子牛市.jpg

 但馬家畜市場(養父市大薮)は8日に、神戸ビーフや特産松阪牛などのブランド牛肉の素牛となる「但馬牛」の子牛せり市を開きました。

 雌と雄、去勢を合わせた1頭平均価格は656828円で、前回の5月市(562246円)と比べ約16.8%増加となり、前年の10月市以来、9カ月ぶりに前回対比で上回りました。新型コロナウイルスの影響が続く中だが、6月市と8月市が開催しないことや、枝肉相場が若干回復傾向になったことが要因と考えられています。また、肉用牛肥育経営安定交付金(牛マルキン)の交付も購買意欲を後押ししました。しかし、前年の7月市(943767円)と比べ約30.4%安で、依然として厳しい価格で推移しています。

 7月市は県内の繁殖農家が雌牛148頭、雄1頭、去勢牛204頭合わせて353頭が上場。総販売額は210782000円でした。

 JA畜産課の村尾忠司課長は「新型コロナによる、移動制限がかかっていた45月市に来場出来なかった三重県方面の購買者が旺盛に雌子牛の導入を図ったことと、地元の活発な繁殖用子牛の購入が雌の価格を引き上げる要因となった。去勢については県内購買者中心の取り引きであり、神戸ビーフの枝肉相場が大きく影響し、現状の枝肉相場から逆算するといかんともし難い状況である」と話していました。

 次回は99日に開催予定。