但馬牛 11月子牛市開催
堅調に推移してきた但馬牛の子牛相場がさらなる高まりを見せています。10日にJAの但馬家畜市場(養父市)で開いた但馬牛の子牛せり市の1頭平均価格が90万9991円(税込み)で、2019年10月市以来、約2年ぶりに90万円の大台に乗せました。コロナ禍で需要が落ち込んだ中で初めてのことです。
年末需要に合わせて購買意欲が上がったほか、大勢の購買者に対し出場牛が少なかったことも平均価格上昇の要因として考えられます。前回の10月市(83万8010円)と比べて、7万1981円高でした。
11月市では、県内の畜産農家が雌牛117頭、去勢牛163頭の計280頭を上場。新温泉町の田中宏道さんが上場した、父牛に「山伸土井」、母の父牛に「丸福土井」の血統を持つ雌牛が、この日の最高価格の275万8800円で取引されました。
JA畜産課の福井徹課長は「県外からの購買者も大変多く来場者いただき活気のある牛市となった。10月における全国家畜市場相場も但馬家畜市場が全国第1位となり今後の価格にも期待したい」と話しました。