中村さんら最上位 新温泉町子牛共進会
JAたじまと新温泉町は10月3日、JAのみかた畜産事業所(新温泉町歌長)で、但馬牛の資質を競う第20回新温泉町子牛共進会を開きました。町内の畜産農家が種牛の部一部(今年1~3月生まれの雌)に30頭と種牛の部二部(今年4~5月生まれの雌)に22頭、肉用牛の部(去勢牛)に7頭を出品しました。種牛の部一部では中村文吾さんが出品した「さかよ3」が、種牛の部二部では小谷和信さんが出品した「まつよ」が最上位の一等賞一席に輝きました。肉用牛の部では中井崇泰さんが出品した「山伸」が最上位の金賞一席に選ばれました。
JAの畜産部職員3人が出品牛の月齢などを確認しながら、直接牛の皮膚や被毛を触り、但馬牛としての資質、品位や均称などを一頭一頭入念に審査しました。
「さかよ3」は1月19日生まれで、父牛に「照和土井」、母の父牛に「照忠土井」の血統を持ちます。審査では、発育が良好で、中躯の伸びやかさ、側貌は体上線が平直で肩の付着も良く、前・中・後躯の移行も粗さがなく、大変優れている点が高く評価されました。また、体の深みや尻、腿の充実不足も感じられない均称のとれた子牛だった点も高く評価されました。2年連続で同賞を受賞した中村さんは「思った通り、病気もせず発育よく健康に育ってくれた。体の伸びやかさ、但馬牛の品位を持ち合わせた子牛に育ってくれた」と心境を語り「今後は、母牛になるためにしっかりと育成していきたい」と語りました。
「まつよ」は父牛に「丸彩土井」、母の父牛に「照和土井」の血統を持ちます。審査では、発育が良好で、中躯の伸びやかさや体上線のきれいさなど、種牛としての素質が優れている点が高く評価されました。
「山伸」は父牛に「山伸土井」、母の父牛に「鶴山土井」の血統を持ちます。審査では、発育が良好で、ももの幅・厚みもあり去勢牛として優れた素質のある子牛だった点が高く評価されました。
当日は、新温泉町立夢が丘中学校の3年生32人が、地域学習の授業として同共進会を訪れました。自分たちの誇れるふるさとの良さを知ることを目的に、生徒たちは、審査に興味津々の様子で見入り、真剣な表情で見学していました。
その他の上位入賞牛は次の通り。かっこ内は、父牛、母の父牛の血統。
種牛の部一部
一等賞二席=「あやにしき」村田瑞樹(丸彩土井、芳悠土井)
三席=「よしこ」中井勝(茂貴波、芳悠土井)
四席=「てるただ1」中井のりこ(茂新波、芳山土井)
五席=「ともみ」山本智明(山伸土井、照和土井)
六席=「ちはる5」尾崎広貴(丸彩土井、照一土井)
種牛の部二部
一等賞二席=「さつきてる」山本智明(照和土井、芳悠土井)
三席=「よし」植田秀作(山伸土井、富智土井)
四席=「てるつる」中村文吾(忠味土井、山伸土井)
肉用牛の部
金賞二席=「忠悠」植田秀作(忠味土井、芳悠土井)
三席=「忠味福」村尾賢一(忠味土井、照和土井)