コウノトリ育むお米

活動レポート

沖縄で販売好調 取引先社員らが産地訪問

2016.05.31

 JAたじまの特別栽培米コシヒカリ「コウノトリ育むお米」が、沖縄県で注目を集めています。総合小売業を展開する、取引先の株式会社サンエー(本社:沖縄県宜野湾市)は、沖縄県内の63店舗で同米を販売。白米(5kg・3kg・2kg入り)や、玄米、同米を使ったおにぎりや弁当、炊飯済み無菌包装米飯(パックご飯)などを取り扱い、売れ行きは好調です。取り扱いを始めた平成22年から、年々取扱量を増やし、27年は約220tを販売。JAでは28年、250tの出荷を見込んでいます。

 同社は、販売しているお米の生産現場を知り、理解を深めて販売に生かそうと、24年から豊岡市で社員研修を開始。同米の販売成績が優秀な店舗の担当者らが、田植えや稲刈りを体験したり、同米が果たす環境や生物多様性への貢献などについて学んだりしています。

 

160530san-a1.jpg 5月30日には、同社社員10人と、沖縄県で同米の流通を担う沖縄食糧株式会社(本社:沖縄県浦添市)社員1人が同JAを訪問。豊岡市河谷のほ場で、同米を生産するコウノトリ育むお米生産部会の部会員らと一緒に水田に入り、苗を一株一株丁寧に植え付けました。また、田んぼの生きものを実際に見ることで、自然と共生する農業を間近で体験しました。

 昔ながらの田植えを体験し、実際の生きものを間近で見た㈱サンエーの伊志嶺弘一マネージャーは、「産地を訪れて生産者らと農作業を体験したり、意見を交わしたりすることで、産地の環境や栽培への思いを知ることができる。生産者、JAと行政が連携した取り組みを、多くの人に伝えられるよう販売に一層力を入れたい」と意気込んでいました。

 尾﨑市朗組合長は、「コウノトリ育むお米は、多くの生きものを育む取り組みや農法の理念が消費者に伝わって初めて販売につながる。産地での体験を、沖縄の消費者にしっかり伝えてほしい」と話していました。

 

160530san-a2.jpg また、社員らは豊岡市役所も訪問。中貝宗治市長の、豊岡市とコウノトリの関わりなどについての講演を真剣に聞いていました。